タケル。 飲みに来たよ。 おう エリ。 久しぶり。 ねっ。 とりあえず ビールね。 はい。 今日はね 友達 連れてきたんだ。 私のルームメート。 あっ!? あっ!? はあ? えっ? 何? 知り合い? いやいや。 こいつ 知ってるよ。 馬力ゼロの へたれ男。 走るの 遅すぎて ナンパも できないんだよね。 いや あのね。 ナンパじゃないですから。 こいつさ…。 ああ。 忘れてるだろうけど その前に いっぺん 擦れ違ってるんだ。 つうか オタクが 荷物 引っ掛けて。 そんときに 自分のカップ 落としたの 覚えてません? あっ!? 思い出した。 ああー 思い出した。 ぼんやり。 ああ…。 しょうがないよ。 あのときは ちょっと 取り込み中で。 それに あんたの顔 薄いし。 言うなぁ。 でもまあ とにかく それ 持ってかえってくださいよ。 あげる。 これ ヒビ 入っちゃってんでしょ。 もう いらない。 まあまあ。 ごめんね。 こいつ こういうヤツでさ。 それに 今日 荒れてんの。 先輩に セクハラされたとかでね。 その話は もういいから。 ねえねえ ねえ。 あんたね そのくらい 我慢しなさい。 女の戦いのほうが ずっと シビアだよ。 私なんか 毎日 飛行機ん中で 地獄 見てっからね。 言っとくけど。 そりゃ そうかもだけどさ。 まあ でも 瑠可の気持ちは 分かる。 エロい先輩とかはね やっかいだよね。 ていうか 男とか女とか 関係なく 人として ちゃんと尊重して 距離 守って つきあってほしいんだよね。 そういうヤツとなら 一生 つきあっていけるのに。 分かるな。 えっ? 分かるんだ タケル。 いや。 俺も そういう友達 欲しいから。 うーん? 2人 気が合うじゃん。 何よ。 つきあってみちゃったら。 ねえ。 どう? えっ? そういうんじゃなくてさ。 えっ? 何? すいません。 はい。 カシスグレープ。 あっ。 はい。 乾杯。 うん。 乾杯。